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受験生ということは、10代半ばから後半のご年齢でしょうか。
受験に恋に性欲に何かと忙しい多感な時期だと思います。
性欲だけをみれば最盛期といっても過言ではないこの時期に、もしマスターベーションが原因で学業に影響がでるとしたら、受験生にとってかなり過酷な2択を迫られることになります。
パートナーがいれば相手の事を考えて行動する必要があり話は別ですが、溢れ出る性欲を思いのままに自己処理する事は悪なのでしょうか?
「性欲」は「食欲」「睡眠欲」と並ぶヒトの3大欲求の1つだといわれています。
これらは、生存するため、種を残すために何よりも優先されるヒトの本能ですので、マスターベーションによって自己処理するのは悪ではなく、むしろ健全な行為として後ろめたく感じる必要もありません。
安易に単純に快楽を求める
↓
それしか考えなくなる
↓
頭が悪くなる
という連想ゲームなのかもしれませんが、
先にも書いたように性欲は3大欲求の1つです。
受験というストレス過多の状況において、マスターベーションも我慢するとなると、性欲に囚われて勉強が頭に入ってこないのではないでしょうか。
マスターベーションはストレスの解消にもつながりますので、性欲を満たすと勉強にも身が入ると思います。
マスターベーションをしすぎても頭が悪くなる事もありません。
うまく自分の欲求と向き合いながら学業に専念してください。
オナニーをすると男性ホルモンが増えて髪が薄くなるという噂があるようです。
確かにオナニーをすると一時的にテストステロンの量が増えますが、ずっと増え続けるわけではありませんし、テストステロンが直接的なAGAの原因でもありません。
AGA(男性型脱毛症)の仕組みについておさらいしておきます。
血中のテストステロンが、頭頂部から前頭部の毛乳頭に毛細血管を通して毛乳頭に取り込まれ、還元酵素と結合するとテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。
この頭頂部から前頭部の毛乳頭には、変化したDHTと結合する部分(レセプター)があり、この結合部とDHTが結合した時、毛乳頭は髪の成長を止める指令(成長抑制因子)を放出します。
その結果、予定よりも早く成長期が終了し、次の毛周期でも成長期の短い周期が繰り返されることで徐々に髪が薄くなっていく。
これがAGAの大まかな仕組みですが、ここで重要なのが還元酵素の量とレセプターの感度です。
たとえオナニーの影響でテストステロンが多くなったとしても、還元酵素の量が少なければ作られるDHTは少なくなりますし、DHTが大量に生産されても毛乳頭のレセプターとDHTが結合しにくければ薄毛になりにくくなります。
還元酵素の量とレセプターの感度は、遺伝的要因ですのでテストステロンが増えたとしても、この部分は変わらないことから、オナニーでのテストステロンのわずかな変動が薄毛を引き起こす事はほぼないと考えてよいと思います。
今まさに前髪が薄くなってきたとすれば、それはオナニーが原因ではなく、通常のAGAが発症してきた可能性がありますので、気になるようであればAGA治療をご検討されても良いかもしれません。
あまりにも強い刺激でマスターベーションを続けると、普通の性交渉の刺激では勃起が維持できなくなったり、射精ができなくなったりする場合があります。
具体的には、勃起した陰茎を壁や床などに体重をかけて強く押し付ける様に刺激したり、電動で動くマッサージ器などで刺激することに慣れてしまうと、中折れや射精障害を引き起こす可能性があります。
実際の性交渉に支障を出さない様にするためにも、陰茎を強く握り過ぎない様にしたり、マスターベーション専用のグッズを使うことをお勧めします。
次にマスターベーションの回数とEDについてです。
常識的な方法や回数の範疇であれば、勃起して射精をするという一連の流れを日頃から定期的におこなうのは、勃起する能力と射精する能力を維持する為に効果的です。
これは男性器に限った事ではありませんが、生物の身体は使わなくなった機能は衰えていきます。
入院して何日もベッドの上で過ごしていると筋力が落ちるのと同じです。
勃起をさせる、射精するというのは生殖機能の衰えを回避するために有効ですので、正しいやり方であればマスターベーションの回数でEDを引き起こす事はありませんので、新鮮な精子と入れ替える為にも定期的なマスターベーションはおすすめです。
記事監修:神戸中央クリニック
院長馬場 幹治
男性器に関するお悩みや素朴疑問にお答えしています。