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陰茎が曲がる原因として、海綿体の影響と海綿体を包む白膜の影響が考えられています。
勃起は、陰茎内部に3本ある海綿体にそれぞれ血液が流入することで大きく膨らみ、その膨張した海綿体を白膜で包み込む事で陰茎を硬くしています。通常、3本の海綿体の大きさは概ね均衡がとれており、膨張した時に過不足なく均等に大きくなります。白膜も同様に、膜全体としての伸縮率は均一で、大きくなった海綿体をそのまま真っすぐに包み込む事ができます。
しかし、これらのバランスが崩れている場合はどうでしょうか。
海綿体の左右下で大きさが違う場合、海綿体の小さいほうへ陰茎は曲がってしまい、白膜で伸縮しない場所があれば伸縮しない方に陰茎は引っ張られ曲がってしまいます。
これが屈曲ペニスの仕組みです。
さて、ご質問のオナニーのやりすぎで屈曲ペニスになるかどうかですが、常識的な範囲内の行為(陰茎に外傷を負わせない)であればまず問題はありません。
10代ですでに屈曲しているという事であれば、オナニーのせいではなく先天的に曲がっていた可能性が高いと考えられます。
許容範囲を超える曲がりでは、挿入しにくい、すぐ抜けてしまう、パートナーが痛がる、体位が制限されるなどがあります。
逆に言えば、多少曲がっていてもこれらの不都合がなければ手術の必要はありません。
ただし、性交渉の経験がない場合、今の自分の状態で支障があるのか否かわからないと思いますので、一般的な目安で30°程度曲がっていれば手術を検討されても良い状態であるとお考えください。
ペニスの曲がり方も根元から曲がるタイプと陰茎の途中から曲がるタイプ、その両方のタイプに別れます。
根元から曲がっているタイプは比較的直線的な曲がりですので、体位の工夫次第では性交渉を問題なく行える場合がありますが、陰茎の途中から曲がっているタイプは厄介で、カーブを描くように曲がりますので、挿入できたとしても膣壁をこするような状態になってしまいがちです。
パートナーはもとより自分自身も痛みを感じる場合があります。
まず、初回ご来院時に診察とカウンセリングを行い、ペニスの状態や、健康状態などに問題なく、患者様も手術内容にご納得された場合、治療費の清算をおこない手術日を決定し契約になります。
次に予約していた手術日で2時間程度の手術をおこない、2週間後抜糸と検診にご来院頂きます。
経過に問題なければ抜糸を行い終了です。
順調であれば合計3回の通院になります。
準備は特に必要なく、強いて挙げれば手術当日は直帰していただく為、それが可能なスケジュール調整をお願いします。
また、県外など遠方からご来院される方は、手術当日は当院周辺のホテルに1泊していただけると何かあった場合にすぐに対応できるためおすすめしております。
手術当日は直帰する事。通勤・通学は翌日からできますので心配ありません。
股間をぶつけない様に気を付ける(傷が開きます)。
椅子には浅めに座り、しゃがむ動作はなるべく控える(包帯が抜けやすくなります)。
決められた期間、自転車・バイク・飲酒を控える(傷の開きや腫れや二次感染の原因になります)。
就寝時は仰向けで寝る(陰茎になるべく圧力をかけない様にします)。
自ら勃起を誘発する行為は控える(白膜になるべく負担をかけない為)。
朝勃ちは問題ありません。
圧迫包帯の影響でおしっこが飛び散りやすい為、座ってすると汚れにくい。
術後巻いている包帯が抜けない様に気を付ける。
シャワーが可能になったら創部をしっかり洗う(汚れや恥垢が溜まると傷が治りにくい)。
主な注意事項です。
経過が順調であれば、術後1か月でセックスとマスターベーションが可能になります。
もし、経過途中でセックスやマスターベーションをしてしまうと、二次感染や創部の離開などにつながりますのでおやめください。
この1か月というのは、あくまで包皮の表面上の傷が癒える期間を指しており、屈曲修正で切除縫合している白膜の完治はまだ先になります。
3か月程度はあまり強く握らず、性交渉時も無理な体位は控える様にしてください。
記事監修:神戸中央クリニック
院長馬場 幹治
男性器に関するお悩みや素朴疑問にお答えしています。